2005年04月07日

特集:私的複製はどこへいく?

まず興味深い記事をいくつか紹介しておきます。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0411/05/news055.html
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0411/09/news007.html


実は先日おもしろい出来事があったのだ。

まずは以下のスレッドを見ていただきたい。
http://smoking186n2.hp.infoseek.co.jp/log2/1034218222.html
これは2ch系列の有名なスレッドのひとつで検索中に偶然発見したものだが、注目はここの47番。これは、他ならぬこのオレが作ってアップしたファイルなのである。ここで晒されているキース・エマーソンのアルバムは、長らく廃盤になっており入手不可能となっていたもの。是非聴きたい!というエマーソンファンの方の熱い思いに絆されて、CDを所持していたオレがMP3化しサーバーにアップ、その方の掲示板にリンクを貼ってあげたのだ。
日時を見ると、オレが作ってリンクを貼ってから1日半後に当該スレッドに貼られた模様。ブラウザクラッシャとかウィルスかもしらん、と怪しまれたのだね。誰だよ?貼ったの。なんか後味悪い。もちろん「聴きたい」といった本人がやったものではないだろうけどね。

というわけで、上の特集記事でも触れられてるけど、現在著作権問題ってのは転換期になってる。デジタル複製化が可能になったからだけど、それ以外にも例えば多数の出演者がいるドラマで権利関係が複雑でソフト化出来ないものとか、問題は「たっくさん」あるのだ。こういう非ソフト化の作品たちは一般じゃ見られないけど、裏ではp2pのファイル交換とかごく普通に行われていて、ちょっと苦労すれば見ることが可能な状況になっている。つまりコンテンツ提供側は、需要があるのにみすみすユーザを逃がしているともいえるのだ。

オレの作ってあげたエマーソンのアルバムも、そんな関係で廃盤になっていたもののひとつ。聞きたいのに聞けない、見たいのに見られない。これはユーザーだけの問題ではない。アーティスト側も一緒で、聞いてもらいたいのに聞かせられない、見てもらいたいのに見せられない、という問題を同様に抱えている。レコーディングしたものの、原版権等の問題で発売不可となっている音源も少なくない。著作物というのは一人で製作出来るものじゃなくて、リリースに至るまでに多数のスタッフの苦労や手間もかかっている。それをすべて無にするというのも、ちょっと悲しい事態ではある。

いずれにせよ、現在のところ膨大なコンテンツを握っているのはメディア側。こういうアンバランスな状況も、今後はネットが解決していくのか。過渡期の真っ只中にいる私達。ってことになるのか。

別な関連記事
http://www.asahi.com/tech/apc/040729.html


4月7日付けの新しい記事

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0504/07/news046.html

ネットとテレビの融合――著作権問題、暫定解決の先にあるもの

徐々に状況は動きつつあるようですが、さて。


続きの記事があります。

DJリミックスと著作権
marcomusi at 22:43 | 東京 ☔ | Comment(4) | TrackBack(5) | メディア〜総合
この記事へのコメント
はじめまして.トラックバックありがとうございます.元NHKの池田氏がご自身のサイト池田信夫ブログでお書きになっているのですが,ネット配信をしようにも著作権問題が全く解決されないので手を着けられないそうです.著作権法改正でも結局のところ,主な保護の対象はレコード会社や出版社なんですね.CDレンタルのような珍妙な商売を合法化するために,貸与権などと云う物を作ったりする.仰るとおりユーザーが声を上げなければ変わらないのではないかと思います.
Posted by tantanmen at 2005年04月06日 15:31
コメントありがとうございます。

音楽なんて所詮、人気商売みたいな側面がありますから、皆が声を上げてそれが大きくなれば無視できなくなると思います。まずは国会図書館並みの過去コンテンツの充実を!ですよね。各放送局にある音楽コンテンツのストックも膨大なものがあるはずです。配信なんて書籍みたいにかさばらないんだし、何とか生かして欲しいものですね。
Posted by marcomusi at 2005年04月07日 18:48
こんばんわ。トラックバックありがとうございました。

以前、EL&Pにはまりました。エマーソンのホットな演奏も大好きでしたし、歌詞に非常に深いものを感じました。そうそう、某マンガに「ナット・ロッカー」って書いてあってずいぶんさがしたものでした。思い出です。

でも、こうしたアルバムにしろ、本にしろ廃盤になってしまって聞けないものの複製をするというのは、本当に意味のあることだと感じます。ああ、そうそれから録画ネットさんの事件についても深く顛末を憂慮しております。
Posted by ひでき at 2005年04月20日 23:51
書き込みありがとうございます。

オレは今でもELPは大好きですよ。エマーソンは熱いですね。
和音の構築も独特で一度好きになると忘れられないと思います。
こうした音楽やソフト一般がいつでも楽しめるような状態にしておくのは提供側の義務だと思うんですけどね。
録画ネットの話、興味深く読みました。
放送局がもしこれをやるとすると、おそらく実現は10年後くらいになるんじゃないかという気がします。組織がでかすぎるのかなあ。恐竜。

時代は良い方向に進むと信じて頑張りますよ。
またよろしくです。
Posted by mrcms at 2005年04月21日 22:51
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