2004年12月18日

カップめんを茹でて食べる? 〜 麺の謎

あらかじめ言っておくが、これから書くことはメーカー非推奨の調理法であるし、あくまで実験であるので、試す方はそのつもりで自己責任で行って欲しい。何が起こっても責任は取りませんのでヨロシクで御座います。


前回、カップめんの麺について書いた。ほんの10数年前までカップめんの麺は、もくもくした独特の食感で、本当にまずかった。最近は大食いの人も増え、カップめんを一度に二個以上食う人も珍しくなくなったが、昔の麺ならば不味くてそんなことはできなかっただろう。一応カネボウ社の有名なノンフライなどもあったが、基本はほとんどが、今でもスーパーカップ等でおなじみのあの麺質だったのだ。

その10数年前当時の段階で、既にスープに関してはどのメーカーも一定水準以上になっていた。問題は麺の質だけ。無類のインスタント袋麺好きだったオレは、カップめん(カップラーメン)の麺も茹でてしまえば幾分食いやすくなるのではないか?と考えた。ということで早速実験開始したわけだが、驚くべき結果が待っていたのだ。

カップめん(カップラーメン)も、そもそもはチキンラーメンから発生したインスタントラーメンの進化系であると想像していたオレは、茹でると当然インスタント袋めんのようになるのだと思っていた。ところが実際はまったく違っていたのだ。3分ほど茹でて出来上がったものを見て驚いたね。「これってラーメンじゃん!?」そこにあったのはインスタント袋めんではなく、ふにゃふにゃの「ラーメン」の麺だった!カップめんの麺は、インスタント袋めんを進化させたのではなく、実際のラーメンの麺を改良したものだったのだ。

これで一気に興味の沸いたオレは、カップめん茹で作戦にすっかりはまってしまった。どんなカップめんでもそうなのか、何分茹でるとより本物に近くなるのか、謎は深まるばかり。疑問を解決するには実際に試すしかない。何種類ものカップめんを購入しては茹でて食う実験を毎日のように繰り返した。
実験に使用したのはスーパーカップでかまるが多かった。でかまるを選んだのは、マルちゃんの味付けが昔から好みだったので是非とも麺を美味くして食ってみたかったという理由。スーパーカップを選んだ理由は、これの麺がいちばん食いにくかった(笑)から。この、もっとも食いにくいスーパーカップの麺、これを攻略して陥落させれば最強だと思ったのだ。

さて実験によって判明した事実。茹で時間は、そのカップめんに記載されている待ち時間(3分〜5分)の半分くらいで良いこと。かやくも茹でると本物の具みたいになること。結果、胃モタレ等がなくなり実にスムーズな食感になること。…と、こんな感じかな。驚いたのはスーパーカップの劇的変化。お湯を注ぐだけの調理法で最も不味かったスーパーカップの麺が、茹でる調理法で最も美味くなったのである。ネタみたいだがホントの話(笑)。実は良い麺を使っていたのだね。マズイものは茹でても不味かった。この辺は品質の良し悪しを物語る部分だろう。

さて、これで食いやすくはなったものの、残念ながら本物に近いコシのある麺というわけではなかった。柔らかめの麺が好きな人ならこれで良いが、アルデンテの好きな人にはちょっとオススメできない出来なのだ。そこで登場するのが、そう、ご想像のとおり電子レンジなのである。
電子レンジでカップめんの容器をそのまま使うと容器が解けてしまうので危険だし、スープに毒素が溶け込んでしまうかもしれないし、と思って最初は鍋で茹でていたわけだが、実験でちょっと見るくらいなら良いだろう、と遂にやってみることにしたのだ。
しかし、これも大変だったよ。水からレンジして大失敗したり、途中でお湯があふれてレンジ内がスープだらけになったり。欲が出て、ついいろいろ試してしまったのだね。そうした試行錯誤を経て遂にベストな方法を編み出した。

ここで再び書いておくが、電子レンジでの調理法は危険ですので、くれぐれも自己責任で。何があっても私は責任を取れませんのでヨロシクで御座います。容器が溶けてしまうのでレンジ用の器等にカップめんの中身を移して調理することを推奨します。


というわけで方法。まずお湯を沸かして沸騰させる。容器に沸騰したお湯を入れ40秒から1分間くらいレンジでチン(固さの好みで)。容器を取り出しスープを入れつつ数10秒放置。できあがり。ってな感じだ。アルデンテ状態は短いので早いうちに食べることをオススメ。柔らかくても良いなら急ぐ必要はないが、せっかくならコシのあるうちに、ね。

ここでのポイントはチンしたあと放置することだ。始めのチンでは麺はまだ固いのだが、その後の放置で徐々に本物に近くなってくるのである。これは実に興味深い事実だったね。つまり、ここでカップめんの基本「お湯を入れて放置」に立ち返っているのだ。

多くのカップめんには注意書きとして「沸騰したお湯を使用するように」と書いてある。数々の実験の結果オレが辿り着いた結論もこれだった。入れるお湯の状態で麺の出来が決まるのだった。前回の記事で言いたかった事もここにある。沸騰したお湯を入れて、その沸騰状態を数10秒でも維持できれば、マトモな麺が出来上がるということ。だが実際には不可能だ。日清はそこを劇的に改良したのだろう、と。こういうことなのである。

長々と書いてきた。お付き合いありがとう御座います。
次回は、これに関連して特大の「ペヤングソースやきそば超大盛」について実に興味深い話を。
乞うご期待!
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